ゼファータンク塗装カスタムペイント
ゼファー外装塗装のご紹介です。
前回も当社でカスタムペイントのご依頼を頂きましたが、タンクが凹んだとのことでタンクのみのペイントとなります。
塗装ベースは新品のタンクですが、まず塗装を剥がします。
新品状態でラインが入っておりますのでシングルアクションサンダーでラインの段差を取り、サンドブラストにて旧塗装を全て落とします。
サンドブラスト詳細はこちら
サンドブラスト後凹みの有無を確認する為軽く研磨をし塗装になります。
まずはベースのプライマー、防錆効果の高いエポキシプライマーを一番のベースに塗装致します。
下地には通常サフェーサーと広く浸透しておりますが、サフェーサーには防錆顔料が入っていない物が多く、金属にそのままでは金属を保護するという観点からはちょっとずれおております。
当社では凹みに直接パテはつけない為(パテも同様防錆顔料の理由で)一番下地のエポキシプライマー塗装後凹みがあるタンクは板金修正となります。
今回は新品タンクの為その点の心配もない為、そのまま上塗りサフェーサーを塗装致します。
当社ではいつもサフェーサー塗装後に残ったサフェーサーに色を付けバラ吹きを行います。
違う色を吹くことでサフェーサー研磨時に凹み、ブツあればわかりやすくなります。
こちらは純正タンクの製造時にできたわずかなラインです。
違う色をさっと塗るだけで何かあれば明確に表れ板金修正時に見落としやすい小さい凹みもこの時点で修正を行います。
今回はこのラインを落とすのみで他修正等はありませんでした。
ラインになる色をまず塗装!
ベースの色見を先に塗装と思われる方も多いかと思いますが、こちらケースバイケースですが今回はラインの色見から塗装致します。
ラインの5ミリ、7ミリのラインですがハウスオブカラーのアップルレッドで塗装しましたので今回も同様贅沢な塗装です。
塗装後は足付研磨を行い、ラインをマスキングテープで引きキャンディーレッドを隠しベースの塗装、ベースはブラックベースにハウスオブカラーのアイスパールのホワイト(IP02)、小さいビンで数万円もするこれまた贅沢なパールです。
その後クリヤー→研磨→シルバーにボカシのラインを入れ、ひとまずクリヤー。
段差を取る為のクリヤー
まず一回目のクリヤーを塗装します。
塗装にはゴミとの闘いで!ピット式ブースを入れても多少なりともゴミの影響は必ずあります。
ゴミが付着するということはゴミの付着跡などを修正しないといけないということで、その辺は一度クリヤーを塗装したほうが修正し易かったりとま理由は様々あるのですが。。。
あと大きな理由は塗装の段差を取る為、いわば削る為のクリヤーなのです。
こちらハウスオブカラーアイスパールIP02(ガラスフレーク)!粒の荒いギラギラしたパールです。
ラインの段差取作業
これが例の段差です、ラインを入れる、ロゴを入れるということは塗装の段差ができるということで、純正はこのような段差は取っていないのが一般的ですが、カスタムペイント、再塗装といった部分量産作業ではありませんので取らせて頂きます。
この作業はオプションではなく、当社でバイクの外装塗装をご依頼頂くと必ずやらせて頂く作業です。
通常はある程度取るといったイメージです、鏡面の様に歪みが一切ないようにとご依頼頂ければ鏡面にする作業も承っておりますが、そこまでやらずともご満足頂けるレベルかと思います。
また逆に段差を残してくれとご依頼頂ければ勿論そのように作業させて頂きます。
いよいよ仕上げクリヤー塗装
段差取りが完了しシリコンオフで脱脂を行いこの時点で修正する部分があればエアブラシなどで修正致します。
バイクのタンクによってはこの様に足付研磨が出来ない、また出来たとしても角が立っていてすぐに下地が出そうな部分がありま。
この様な部分はリダクションガスプライマーなるもので炙ります。
これはガスに含まれる成分で密着させるというもので、足付できないメッキにも密着可能ということで当社でも頻繁に使っております。
足付しずらいけど、取り付け部の為ネジの締め込みで剥がれるなどを極力防ぎます。
クリヤー塗装後はバフ研磨磨き
最終クリヤー塗装後はある程度塗り肌をフラットにして磨き工程となります。
こちらも同様オプションではなく、通常の作業工程となります。
鏡面仕上げまでとご依頼頂ければ別途そのように作業します。
塗り肌、段差もほぼ取りますので標準の作業工程でも十分かと思います。